ボローニャの二つの塔：中世の威厳とロマンチックな夕暮れ

イタリアの中部、エミリア・ロマーニャ州に位置するボローニャは、美食の街として有名ですが、その歴史的な建造物も魅力的です。特に、ボローニャのシンボルともいえる「二つの塔」、アッソーレとガルリゼンデは、中世の栄華を今に伝えています。

これらの塔が建つのは、かつてローマ時代の都市であったボローニャの中心部、旧市街地です。石畳の道に囲まれ、赤レンガの建物が立ち並ぶこのエリアは、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を醸し出しています。二つの塔は、その高さの差や建築様式の違いによって、対照的な美しさを見せてくれます。

アッソーレ：傾いた塔が生み出す独特のシルエット

アッソーレは、高さ約97メートルで、ボローニャで一番高い塔です。12世紀に建設が始まりましたが、基礎工事が不十分だったために、現在では約2.2度傾いています。この傾きは、ピサの斜塔よりも大きく、その独特なシルエットは、多くの観光客を魅了しています。アッソーレには、かつては展望台があったと言われていますが、現在は閉鎖されています。しかし、塔の足元から見上げるその姿は、圧巻です。

ガルリゼンデ：堅牢な構造と壮大な歴史

一方、ガルリゼンデは、高さ約48メートルで、アッソーレよりも低いですが、その堅牢な構造が特徴です。12世紀に建設が始まり、13世紀には完成しました。ガルリゼンデは、かつてボローニャの防衛塔として機能していました。塔内には、中世の武器や防具などが展示されています。

ガルリゼンデからは、ボローニャの街を一望することができます。特に夕暮れ時は、オレンジ色に染まる空と二つの塔のコントラストが美しく、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

二つの塔を巡る：歴史と文化に触れる旅

ボローニャの二つの塔は、単なる観光スポットではなく、ボローニャの歴史と文化を象徴する重要な建造物です。両塔を訪れる際には、その歴史や建築様式について、ガイドブックなどで事前に調べておくと、より深く理解することができます。

ボローニャの二つの塔は、イタリア旅行のハイライトになること間違いなしです。歴史と文化に触れながら、美しい景色を堪能できる、忘れられない旅となるでしょう。